D9CX1はu-bloxのQZSS(みちびき)のL6バンド受信用IC「NEO-D9C」を搭載していて、CLASやMADOCAの補正データを受信する事ができます。
受信した補正データをZED-F9Pに転送すればセンチメータ精度の測位が可能となります。

従来のRTKでは基準局データを無線リンクを通じて取得する必要がありましたが、このボードを使うと無線リンクが不要ですので、日本国中の広い範囲でセンチメータ精度が得られます。

アンテナはL6バンドが受信できるものが必要ですが、通常はL1,L2バンドも受信できるものが多く、ZED-F9Pのアンテナと共用すれば1台で済みます。
その場合、アンテナからの信号をRFスプリッタで分配する必要がありますが、このボードにはRFスプリッタが内蔵されているので、別に用意する必要がありません。

このボードで受信したデータをZED-F9Pに転送する方法として、次の3種類の方法が可能です。
1.USBコネクタ経由(パソコンやラズパイが必要)
2.Groveコネクタ経由(マイコンが必要)
3.UART端子経由(半田付けが必要)

CLASの補正データを使ってZED-F9Pで測位した時、どの程度のFIX率や精度が得られるかは次の資料をご覧下さい。
みちびきL6受信用IC NEO-D9C / CLAS 走行テスト 時速50km以下
みちびきL6受信用IC NEO-D9C / CLAS 走行テスト 高速道路、一般道、市街地

このボードは弊社のネットショップで販売しています。
D9CX1販売ページ

[参考資料]
D9CX1使用説明書
回路図
みちびきCLAS L6 受信用IC NEO-D9C 開発ボードD9CX1の試作