ZED-F9Pを使って2周波RTK測位を行いながら、どの程度Fixされるのか走行テストを行いました。

1.テスト方法

[基準局]

弊社(三木市)屋上に設置したアンテナ + csgshopのZED-F9Pモジュールで取得したデータをNTRIPキャスタ(rtk2go.com/geosense_f9p)に転送。

基準局の詳細は善意の基準局参照。

[移動局]

アンテナはAN-306を使用し、csgshopのZED-F9Pモジュールをノートパソコンに接続。

iPhoneのテザリング接続によりNTRIPキャスタから基準局データを取得。

軌跡データ保存プログラムはSTRSVRを使用。設定方法は 2周波RTKモジュール u-blox ZED-F9Pの設定方法参照。

アンテナ外観

アンテナAN-306

[テストで使用したZED-F9Pのバージョン]

エンジニアリングサンプル ZED-F9P-00B-00

Firmware 1.00HPG1.00

[コース概要]

区間状況基地局からの直線距離
三木市~神戸市トンネルの多い高速道路0~20km
神戸市中心部ビル街、高速道路高架下20km
神戸市~西宮両側にビルが建っている幹線道路20~30km
神戸市~明石市海沿いの国道15~20km
明石市~三木市開けた平野部の幹線道路0~15km

2.テスト結果

[概要]

テストした結果ですが、トンネルや高架下、ビル街など衛星の電波が途切れる場所以外では、今回走行した30㎞圏内では殆どFixしています。Neo-M8Pを使った1周波RTKでは好条件でもFixしない場合が多いのに比べ、格別の性能だと言えると思います。

[軌跡]

今回の走行データを表示したのが次の地図です。
左側の地図はRouteConverterで全ルートを表示したものです。左上のマークが基地局の位置です。
右側のルート図はRTKPLOTで表示したもので、緑色がFix,黄色がFloatの状態を表しています。
灰色の直線部分はデータが無いか測位できなかった部分です。

地図

地図