ZED-F9PのTX_READYピン
ZED-F9Pとマイコンのインターフェースで、SPIやI2Cを使おうとすると、測位データを読み出すタイミングをいつにするかが問題となります。
データが用意できているかどうかはSPIやI2Cでデータを読み込むと分かりますが、測位レートが10Hz とかだと頻繁にデータの有無をチェックする必要があり、他の処理との関係で処理が難しくなる場合があります。
ZED-F9Pにはデータの有無を知るためのピンが用意されていて、SPIやI2Cでデータを読み出さなくても有無が分かるようになっています。このピンは46番ピンで名称は「Tx_Ready」です。
このピンの機能はデフォルトでは無効になっていて、使用する場合は設定が必要です。
u-centerでの設定はI2CまたはSPIのポート設定画面を開いて、「Tx_Ready Feature(>=FW7.00)」の項目で次のように設定します。
Enable:チェック
PIO:8
この設定を行うと、Tx_Readyピンは、データが用意できるとLowからHighになり、全てのデータを読み出すとLowに戻ります。
[補足]
上記の設定画面ではPIOを8に設定すると書きましたが、これは2019年頃のIntegration Manualに明記してあるピン番号です。
最新のIntegration Manualには、PIOは8に限定されず、使用していないピンであれば任意のピンが設定できると書いてあります。
では、PIOの何番が使っていないか調べる必要がありますが、PIOのピン番号は実際のピン番号と違っています。
例えばPIOの8番は実際のピン番号は46番です。データシートやIntegration Manual、Interface Manualを見ても、その対照表がありません。
それでu-bloxに対照表が無いか聞きましたが、現在は公開可能な資料は無いとの回答でした。そのため、現在はTx_ReadyはPIOを8(実際のピン番号は46番)に設定するしかありません。