GPS/GNSSアンテナ用パワースイッチ
GNSS受信機のアンテナ端子には通常、アンテナのLNA用電源が供給されています。
この電源を供給する回路ではアンテナコネクタの端子がショートしたときに備えて、流れる電流を制限しています。
また、GNSS受信機ではアンテナから電波が来ないのは、アンテナが接続されていないのか、ショートしているのか分かるとユーザに警告を出す事ができます。
この回路で赤の線で囲った部分がアンテナへの電源供給回路で、電流制限とアンテナのオープンとショートを検知しています。
部品の点数は8点あり、基板上でも面積を取り、またコストアップになるので、オープンショートの検出は行わず、電流制限用の抵抗1個で済ます場合も多いです。
先日、ある会社さんとの打ち合わせで、この目的のためのICがある事を知りました。
ABLICのICで「車載用 105°C動作 電流モニタ ハイサイドスイッチ S-19680シリーズ」です。
この名称だと何アンペアも制御するためのものかと思いますが、仕様書を読むとリミット電流は最大100mAで、オープンかどうかの判断も2.5mA単位で制御でき、GNSSアンテナ用だと分かります。
価格も45円程度で、大変良いICです。
ただ、扱える電流が小さく、セカンドソースになり得るICを探したが見つかりません。
今後、弊社の製品で使用するか思案中です。